GALERIE ASHIYA SCHULE ギャラリーあしやシューレ

太田三郎 2018年春  Ota Saburo, 2018 Spring

 

2018年4月7日(土)-5月6日(日)

OPEN  | 11:00-17:00
CLOSE | 水・木・5月4日
 


草花の実や種子から戦没者の肖像写真まで、さまざまなモチーフを「切手」の形にした作品で知られる太田三郎。
切手や消印を素材とし、「時間」と「場所」の関係性をテーマとする作品によって、さまざまな表現の可能性を追求しています。
初期の作品『Print Work』で切手と消印の「版画的なもの」に着目し、消印が記録する「時間」と「場所」を通して、存在するものの確認やその背景への想像を示唆する作品を展開してきました。郵便局でその日の消印を収集し、自身の存在を記録する作品『Date Stamps』は、1985年から現在も継続して制作しています。
1985年には椿の葉をカラーコピーした初のオリジナル切手『Camellia Leaf』を発表し、その後、海辺で拾った貝などの漂着物をモチーフにした『On the Beach』、さらに1995年からは植物の種子を和紙にはさんで切手にした『Seed Project』シリーズを繰り広げていきます。こうした複製と反復による版画的造形を伴うオリジナル切手シリーズのほかにも、椿の切手を実際の椿の葉(約4500枚)に貼って押印した『Camellia Circle』、広島に原爆が投下されてから45年後の日付の消印作品『Stamp-Map of Japan and Korea』、松尾芭蕉が辿った旅程を1997年の消印で構成した『奥の細道1997』など、インスタレーション作品も数多く発表しています。
その後、兵士の肖像などをモチーフにしたオリジナル切手シリーズ、1994年以降現在も継続中の『Post War』シリーズ、シベリアに捕虜として抑留された山本幡男の遺書を記録した『最後に勝つものはまごころである』など戦争をテーマとした作品も多く、また2009年に発表した『あひるの子供たち』『石の小箱』では、社会的弱者の命の存在に向き合う作品も手掛けてきました。
本展では、大量の使用済み切手を使用し、「2018春」を「かたち」にした作品を展示致します。
待ち望んだ手紙が届いたときの幸福感を表したコラージュ作品『Letter rack』をはじめ、使用済み500円切手約67,500枚(約3,375万円相当)を束にした『Mountain』では、作品の価格についての考察を促します。
インスタレーション『Bird Net』は、防鳥網に鳥や植物、昆虫、動物などの使用済み切手を絡めた作品で、「世界はつながっている」コンセプトのもとに2004年以来、継続して発表しています。
切手が「時間」と「物質」を運び、「伝えること」「繋がること」の豊かさを「2018春」爛漫の空間の下に構成致します。

<太田三郎>
切手や消印を素材にした作品を手がけて30余年になります。
本展では、いつか作品にしようと所有していた大量の使用済み切手を「かたち」にしました。
若いときにはつくれなかった肩の力を抜いた作品や、春にふさわしい心が開放されるような作品をつくりたいと思いました。







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