GALERIE ASHIYA SCHULE ギャラリーあしやシューレ

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谷 穹・桑野聖子展(仮題)

2020年10月


2014年
そこはたしかな境界線だった

その先には長い長い 長い道があり
私はその一端に立った
西の果てにつながる乾いた道
南方を廻り東の彼岸を経由する円環の湿った道
やきものにはそれぞれの道程がアップロードされる

中世日本の技術に出会った時
そこに美意識が存在した事を確信した
やきものに偶然はない
室町期の信楽が幽玄を体現させるための技術とするならば
私は今の言葉を見つける必要がある
それはきっとその瞬間の音のようなものだ
壺が気配を蓄え
ぼやけて捉えられない様な感覚をもつためには
そのための技術が必要となる

例えば
意識の方向性
保有する空間や与えられる動作
時間を越える事
心地のよい違和感
向いている方角
内側と外側の境目
演者の素質

それらが転回し見えなかった事に気がつきだすと
演目のように時間が流れる

壺から空間がはじまるとき
壺はダンサーにもなれる

そして壺は常に人の内側に在る
これらは今ここに在り今ここにない

<谷 穹>


   
  



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